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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

時計を見ると22時になる頃だった。


高橋さん、まだかな~。


「宮脇さん、お手洗い貸して貰えますか。」


「いいよ~勝手に使って!」


宮脇さんは、お手洗いまでモノトーン系だった…。


余り乙女を感じないな…顔立ちも切れ長の瞳がカッコいいし、男装させてもいいんじゃないかな?


思わず妄想…オタク女子とか萌えそうだけど!


そんな事、考えてるとドアを開ける音がして


「はぁ~疲れたよ~宮脇ちゃん!」


高橋さんの声だ!!


「はいはい!人見さん、大丈夫そう?」


「まぁ~恋愛相談もしてあげちゃった!」


恋愛相談!人見がかっ!


ぷ~ウケるピョン!


それより高橋さん、やっと来たよ~。


勢い良く出て行こうとしたら…


「宮脇ちゃん…ギュッとしてぇ~。」


「ちょっと…くっつかないでよ!今日は西…あっ!んん…。」


な…何してんだ…。


私は動けなくなって、立ち尽くす。


「はぁ…宮脇ちゃんの唇…久々~。やっぱり相性いいよね…。このまま熱い夜にしちゃおっか~!」


「ちょっ。止めて!そんな所、触んないで!だから、私だけじゃなくて、もう一人…はうっ…ん~!!」


二人は…抱き締め合っていて…そして…




マジ…嘘でしょ…。

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