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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

それから高橋さんが現れる一時間、本当に人見さんのコーディネートの話をしていた。 


「高橋さんみたいに言われてもね…顔立ちや体型も全然違うからさ~人見さんらしさが出るようなイメージを三人で考えてさぁ~。」


宮脇さんは、スルメを噛みながら缶チューハイを飲む。


さっきの雑誌と、イメージがかけ離れ過ぎてるよ~。


「人見さんは…また何で変わりたかったんだろ…。」


「う~ん…聞いたんだけど、高橋さんみたいにの一点張りだったしなぁ~。」


「そう…。」


思い返すと、あのピアスからだよね…様子が変わったの…ん…何かモサモサするな~…モヤモヤか!


「でも…変わりたい時のそのエネルギーって、凄い力だよね…。回りまで巻き込んで、惹き付けられる…。」


「うん…そうかも…。」


私も変わりたくて、マヨピョンになった時…少なくとも何人か引き寄せていた。


惹き付ける人は、常に何かに向かっているのかもしれない…。


私たちは、そこに夢を託していく…。

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