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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

買い出したアルコールやお菓子を抱えて、二階に上がる。


宮脇さんの部屋は変わらず、シックである。


「適当に、座って~!」
「はぁ~い!」


辺りをグルっと見渡すと…Men'sModeが置かれていた。


パラパラ捲って改めて見ると…やっぱり二人ともプロの顔だな…。


宮脇さん…カッコいいや…。


「ぎゃっ!それ見ないで!」


頭上から、悲鳴混じりの嫌そうな声が降ってきた。 


「何で~!カッコ良いじゃないですか!」


嫌みなく、素直に言えた。


「でも…知り合いに見られるのは、何か恥ずかしいから!」


「大丈夫ですよ~!自信持って下さいよ!」


多分さっき…宮脇さんの真剣な顔を見たからかもしれない。


服の事になると、半端ないオーラを感じた。


宮脇さんの情熱が、高橋さんとの関係も気にさせなくしようとしてた。


本当は、人見さんが変わった姿も羨ましかったんだ。

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