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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

保科さんに送って貰って、アパートに着くと


「宮脇さん!飲み会しませんか!」


「へっ?また突然だね。」


高橋さんを待たせて下さい!…と、言いそうになったが


「人見さんの…今日のコーディネートの事で、聞きたいんです!」


宮脇さんは、驚いた感じで目を見開き…


「それは…何に興味持ったの?」


高橋さんしかないじゃん!


でも…


「アパレル業界の~何て言いましょうか…あんな機会、滅多にないじゃないですか!冴えない人が、いきなり魔法に掛かるみたいな!シンデレラストーリーみたいな!」


正直思い付きで、適当に言ってみると


「うん…まあね…。」


宮脇さんは、何か考えてるみたい…。


「解った!じゃあ、何か買いに行こう!」


「はい~!」


しめしめ…取り敢えず第一段階、宮脇宅に侵入成功!


私たちはコンビニに、買い出しに向かった。

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