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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

「宮脇さん!帰りましょう。」


力む私に


「はいは~い!お疲れ様でしたぁ~。人見さん頑張ってね!」


「有難うございます。」


部屋を出る私たちに、頭を下げる。


「宮脇ちゃん、後で行くね~!」


手を振る高橋さん。


何だって!


「いいよ…疲れてるし…。」


チラリと私を見た。


私が高橋さん狙いなのを知ってるから気にしている。


高橋さんが帰って来たら、乗り込んでやるぞ!


私は高橋さんと人見さんに、ニッコリ笑い


「では、ご機嫌よう~!」


一言言ったけど、人見さんの目を細めながら、こっちを見てる視線なんか、すっかり無視してしまっていた。


さてさて、どうやって高橋さんのところに乗り込むか…あっ!宮脇さんの部屋で待ち伏せすればいいじゃん!


超~キテるね!




でも…それが後悔の元となるなんて、未来を見通す力が欲しかったピョン…。

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