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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

ジャー!キュキュ…。


お手洗いで顔を洗ってサッパリさせる。


「はぁ…何してんだろ自分…。」


何で高橋さんは、私をここに連れて来たの?


宮脇さんとの事を見せつけるため?


いやいや…見せつけても、高橋さん一応片思い中だしな…でも…居た堪れないよ~。 


他に居場所もないし、戻るか…。


トボトボと戻り、部屋のドアを開けた。


「あっ!西垣さん来たよ!見て~人見さん、めっちゃイメチェ~ン!」


「あっ…ウソ…。」


目の前に照れ臭そうに俯いて、人見さんが立っていた。 


人見さんは、髪も切ってセットされ、服装はコンサバをちょっとカジュアルにした感じになっていた。


「凄いっしょ!カッコ良いでしょ?」


高橋さんは人見さんの肩に手を置いて、ニカッと笑って私に言った。


何で…何でこんな人見さんを私に見せるの?


私はまだ、意図が解らなかった。

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