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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

着いたところは、高橋さんの所属の事務所だった。


「スタジオは、流石にお金かかるからね~。打ち合わせ出来るスペースはあるから。」


そう言われて、案内してくれた。


凄い…普段中々接する事の出来ない世界に入り込んでる気がする…ついでに私も所属させて欲しいなぁ~。


高橋さんと保科さんとやらには、マヨピョンの事言ってみようかな…。


寧ろ、私とコラボの方がマヨピョンファンを付けれると思うし…。


よっし!起死回生じゃあぁ~!


高橋さんは、宮脇さんと多分スタイリストらしき人に、人見さんを紹介して、説明をしている様だ。


私は蚊帳の外状態だし…。


壁際に、サラリーマン風保科さんが居るから、話し掛けちゃおっかな~。


「あの…初めてまして。私西垣と申します。」


深々と、お辞儀する。


「ご丁寧に、私…保科と申します。」


そう言ってスーツの内ポケットから、名刺を取り出した。

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