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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

ジャンケンピョン大会は、ファンと私とジャンケンして、1ゲーム毎に勝ち残った人が撮影会が出来る。


なので5ゲームやるんだけど、結構時間がかかる。


あ~三人にしとけば良かった!


私の疲れとは裏腹に、会場はゲーム毎に盛り上がっていった。


「よし、これが最後だピョン!」


やっと5ゲーム目に入る。


「ジャ~ン、ケ~ン、ピョ~ン!」


負けた人は、ラストチャンスを無くしてガックリ項垂れてる。


そんなに落ち込むんだ。


その光景が妙に、気分を良くさせる。


残ってるのは、まだ半分くらいいた。


数回繰り返し、残ったのは三人…何故か人見さんが入っていた。


ゲゲゲ!ここで勝ち残られたら、人見さんと撮影しなければならない。


私は急に気合いが入った。


負けてたまるかぁ~!


「これで、決まるかもピョン!ジャンケ~ン…ピョ~~~ン!!」

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