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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

私は高らかに手をパーにして、上げた。


グーが二人…チョキが一人…。


ガ~ン!!!


人見さんは、勝ち残ってしまった…。


そして…人見さんと、ツーショット写真を撮る羽目になったのだった。




ポラロイドで撮影会をして、それにサインを入れる。


「今日は、楽しかったピョン!」


来場者皆と、握手をして送り出す…マイナーアイドルは疲れるピョン…。


人見さんの番がきた。


いつも睨みやがってぇ~!


めちゃくちゃ笑顔で、メロメロにしてやる!


「今日は、ありがとうピョン。」


瞳を潤ませて、最後は極上の笑顔でニッコリ!


すると…フッと人見さんも笑顔になって


「お疲れ様でした。今日も素敵でした。これ…大したモノじゃないんですが。」


笑うんだこの人…更に、プレゼントを渡された。


「ありがとうピョ~ン!大切にするピョンピョン!」


またニッコリと笑い、首を傾けて、ブリッコすると人見さんは照れていた。


はぁ~!
勘違いすんじゃない!!


プレゼントだぁ~!


気に入らなかったら、捨ててやるんだからぁ~!

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