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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

売り上げを安定させる為にも、さっき柴多が言ってた事を真剣に受け止めて、考えよう…。


「柴多~有り難うね…。」


「ん~?」


「さっきのアドバイス…頑張るよ。」


「おぉ!詞なら大丈夫だ!」


優しく笑う柴多に、元気を貰った気がする。


「うん!これからも、いい親友としてアドバイスしてよね!」


私も満面の笑顔で、返す。


「…あぁ…分かった。」


一瞬、柴多の目がまた寂しそうに見えたけど、夜の暗さとホロ酔い気分で深くは考えなかった。 




そして…この時は、明後日の高橋さんとの約束が、私の人生を大きく変えるなんて…微塵にも思ってなかったんだ…。


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