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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

宮脇さんも出勤だろうから、私も退散した方がいいよね…。


「寝込んじゃって、スミマセンでした~。帰りますね。」


「うん…足元、気を付けてね!」


親切だな~宮脇さん。


「飲み会楽しかったです!有難うございましたぁ~!」


「また、女子会やろうね。」


笑顔でそう言う宮脇さんに


「はい!是非~。」


そうだな~東っちも味方にしとかないとだね!


「あっ宮脇さん!お願いがあるんです。」


「何?」


高橋さんの狙ってる人のが、誰なのか…。


「高橋さんと仕事の一緒の時に、観察しといてもらえませんか~。」


その瞬間、宮脇さんは眉間に皺を寄せながら、目を見開いた。

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