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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

「高橋さん…私、夢を見てるみたいです。」


「何か良いこと、あったの?」


ニッコリ笑う…本音が見えない…。


でも、その仮面剥がして差し上げてよ!


私は胸をアピールしながら、高橋さんに擦り寄る。


「だって~憧れてた高橋さんと、同じアパートに住めるなんて…こんなの奇跡ですよね。」


胡座かいて、手を床に付いてる方の腕に胸を押し当てて、上目遣いで目を潤ませて見詰める。


そんな私を高橋さんも見詰めて返す。


しばしの沈黙…。


ここで、軽いノリでチューしちゃってもいいぞ~!


顔が結構、至近距離。 


「私みたいなのは…恋愛対象になりませんか?」


更に、もうひと押し!


胸をだけど!


「西垣…さん…。」


高橋さんは目を少し伏せて、顔を傾けてきた。


ふふふ…やっぱり男には『胸』よね!


私も瞼を閉じる…。

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