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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

宮脇さんは、歌舞伎みたいな顔になっている…生の歌舞伎は、見たことないけど!


いちいち、リアクションでかいなぁ~。


「面白い…って、どんな感じですかぁ~?」


「そうね~宮脇ちゃんみたいな感じぃ~!」


「なっ!!」


宮脇さんは顔を歪ませたまま、一気に後ろに引いて行った。


やっぱり…高橋さんなのかな?


でも、宮脇さんは柴多さんとやらと付き合うみたいだから、当たり障りなく例えにしてるのかも!


すると噂をすればなんちゃらか、宮脇さんに電話がかかっきた。


「あっ…ごめん、ちょっと外で話してくる。」


気不味そうに出ていく。


『彼氏』かな…。


高橋さんは、特に気にしてなさそうにビールを飲んでいた。


やった…二人っきりだ!

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