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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「俺は、詞とが一番気さくに話せるけどさ…。」


「ひょら、ひゃひゃひみょ。」


焦りながら、モゴモゴして答えると


「はは!何言っての?」


ゴクリと飲み込み


「はぁ~。そりゃ、私もそうだよ!柴多が一番気さくに話せるよ~!」


同期の中じゃ、ピカ一だ!


「そっか…。なら焦る事もないかな。」


「何を~?」


私は、つくねを卵黄に絡ませながら気軽に聞き返した。


「男の勘…てか、つくねに夢中になり過ぎじゃないか?」


「柴多も食べなよ!ここに来たら、やっぱりつくね食べないと!」


私の本気に、柴多は屈託なく笑った。


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