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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「何時…。」


冴えない頭で時計を見ると、朝の9時になる頃だった。


「仕事…休みか。」


背中に越しに、柴多の肌と体温を感じた。


「ダルい…。」


呟くと


「詞…起きた?」
「あっ…。」


ドックン!


一気に現実に返る。


「おはよ…もう少し寝てる?」


伺いながら、柴多は私の肩にキスをする。


「…っ!シャ、シャワー借りていいかな!」


余韻に浸ってるのか、背中に唇を這わせ出す。


「ん~。いいよ…使い方解る?」


「うん…前、借りたから。」


小さく笑うのを感じ


「そっか…なら解るか。」


柴多が本当に、楽しそうだった。

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