テキストサイズ

そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

自分の頬を頭に擦り寄せ


「マジ…幸せ…。」


安心した様に、言葉吐いた。


柴多の胸の中で、私は力が抜けていた。


ただ、柴多の心音が耳に響く。


「詞…キスしていい…。」


「……ん…。」


私、頷いたかな?


胸に埋めていた顔を持ち上げられると、柴多の真剣な眼差しがあった。


綺麗な瞳だな…ずっと見ててくれたんだよね…。


ぼうっと見詰めてると、柴多の唇が重なっていた。


そっと優しく何度も重ねられて、柴多の端正な顔を眺めながら目を閉じる。


高橋さんとは、また違うキス。


凄い優しいのに、私は何だか泣けてきた。


「ふっ…。」


「詞…好きだよ。」


そして…もっと深く重なっていく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ