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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

頭がカラッポに、なりそうだ…無意識に近かったかもしれない。


「まだ…恋愛感情じゃなくても…いいの?」


「詞…。」


「時間かかっても変わるか…解らないよ。」


「傍に…詞が傍に居てくれれば、いいよ。」


そんなに…私を必要としてくれてる柴多を失いたくないよ。


私は、小さく頷いて


「分かった…先ず…付き合う…。彼女らしく出来ないけど…。」


今度は柴多が、固まった。


「ウソ…本当に?」


なにそれ?


脅しておいて…賭けだったのかな?


「は、ははは…マジ!」


一気に柴多は、笑顔になる。


こんなんで、喜ぶの?


不思議に感じてしまう…てか、頭がなにも考えられなくなってきた。


「詞っ!」


柴多は、私を力一杯抱き締めた。

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