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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「柴多…意味解らない…。」


「言葉通りだよ…。」


柴多の手が、私の頬に触れる。


これで避けたら、決定打になりそうで、動けなくなった。


「あっ…私たち…親友で、やってこれたよね。」


「嫌だって…言ったよな。俺は詞を恋愛対象にしか見てないよ。」


チクン!胸の奥が締め付けられる様に、苦しくなる。


「付き合って…時間を掛けてでもいいから、俺を見てよ。」


「解らない…よ。」


もう片方の手も頬に触れ、両手で挟まれる。


「詞…選んで…一緒に居るか。永遠にサヨナラか…。」


「永遠に…。」


柴多を好きか何て、関係無くなっていた。


ただ、離れて欲しくなかった。

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