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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「きゃっ!」


「お帰り~!」


驚く私とは違って、高橋さんは何も無かった様に落ち着いていた。


何で…そんな平然としてるの?


気付けば、シャツのボタンはいくつか外されていた。


なっ!いつの間に!


保科さんにバレない様に、こっそり直すと高橋さんはニヤリと笑った。


こいつぅ~!


「遅かったね~!」


「高橋さんの好きなコンビニを探してたので。」 


「マッジ~!流石~保科さん!愛してるぅ~!」


「有難うございます。」


こんなふざけた台詞にさえ、保科さんは素敵な笑顔を見せる。


大人だ…。


出来すぎてる…見習わないとだな。


そして、保科さんは、熱々のおでんを私の分も渡してくれた。

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