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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

まさか、そんな事言われるとは思わなかった!


「見てる?からかわれてるだけな気がするけど!」


「矢尾さんの…コーディネートの事、言っていったろ。」


「うん…。」


でも、矢尾さんは納得して喜んでくれた。


「俺も気になってたんだ…。」


「柴多も?柴多もつまらないと思ったの?」


生中を一口飲んで、ジョッキを置く。


「悪くはないよ…詞のコーディネートはね。ただ、最近無難過ぎるかなって。」


「だってそれは!うちのブランド的に、あんまり冒険的な事はしないじゃん。」


「ああ…でも、詞は基本的に冒険したいんだろ?」


「うっ…。」


なによ…いきなり。


「柴多は…冒険するの?」


「俺?俺はしないよ。」


はいぃ~?

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