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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「何そんなに驚いて~!」


バシバシと、柴多の背中を叩く。


「痛いよ!たく…豪快だな~詞は!」


「飲みに誘ったんだから、盛り上げてよ!」


「はいはい!じゃあ、唐揚げと~。」


いつもの柴多だよな…。


私は、お互いのバランスが崩れるのを異常に恐れた。


どこかで同じ事を繰り返さない様にしてるのかもしれない…。


オーダーを追加した、柴多は冷静に考えて話し出す。


基本的に、こうゆう奴だ。


でも、高橋さんが絡むと違う顔が見える…。


私自身も何かが、掻き回されてしまう…。


それが無性に腹ただしい、入り込まれない様に壁を作りたくなるのだ。


「高橋さん…詞の事、良く見てるよなって。」


はぁ~?


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