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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

翌日

「お疲れ様でしたぁ~!また次回!」
「お疲れ様っす!」


また次回…流石に次は、私は来ないよね…。


「宮ちゃん、次新作出たらコーディネート考えておいてね~!」


悦っちゃんが、そう言い残し車に乗り込んだ。


マジですか!


呆気に取られてると、


「何ならいつでも身体、貸してあげるよ~!」


高橋さんが、肩に顎を載せてくる。


「わっ!」


ドキッ!
昨日の事を思い出されてしまう。


また前回同様ループする。


「何ぃ~そんな驚いてぇ~。」


ニヤニヤして…解ってるくせに。


「別に…。身体は借りなくても大丈夫ですし。」


「そっ!遠慮はいらないのにぃ~。保科さん!帰り何処寄るの~。」


「何ヵ所か調べてみたんですが…」


保科さんは、山梨名物を食べれる所を高橋さんに説明している。


「じゃあ~ここにしよっか!」


無邪気だな…撮影の時の顔、昨晩の顔…どれが一番本当の『高橋樹』なのかな…。


私は…このまま高橋さんに、引っ張らてしまうのかな…。


自分の気持ちすら、解らなくなってきたよ…。 

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