テキストサイズ

そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

そして…


何だよ、高橋樹!!


撮影から一週間くらい経過したが、身体貸すところか、メール一本寄こしゃあしない。


ダメだっ!
これはきっと奴の策略なんだ!


ん…でも、何の策略だ?


私からメールしたら…返ってくるのかな…いやいや!そんな事したら、ここぞとばかし何かしてきそうだ。


無視!無視!


「詞…。」
「いらっしゃい…おっと!柴多…。」


更に、問題がもう一つ。


高橋さんで頭いっぱいで、アパートに返っても柴多に連絡するのをすっかり失念! 


それからかなり、気不味い状態。


「柴多…今日もう上がりでしょ!お疲れ様~!」


「…詞、待ってるからさ…飲みに行かないか?」


ドキンッ!


「でも…私、遅番だから…かなり待たせるよ…。」


「大丈夫…先に酉善に行ってるからさ…。」


「うん…分かった。」


逃げれないよね…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ