テキストサイズ

そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

どれくらい時間が経ったをだろう、中々戻らない私たちを保科さんが探しに来た。


「高橋さ~ん!宮脇さ~ん!どこに居ますか~!」


ビクッと身体が、反応する


「あっ…。」


高橋さんは静かに唇を離し、艶っぽく揺らめく瞳で私を見下ろす。


気付けば、私の腕は高橋さんの背中に回していた。


我に返り


「保科さん…行かないと。」


離れ様とする私を高橋さんは、ギュット抱き締め


「続きは、帰ったらね~。」


耳元で囁いた。


「なっ!しないよ!」


「え~夢中だったじゃん!こんな情熱的にされて、これだけじゃ収まらないし!」


何がだ!!


「情熱的…?高橋さんが激しいだけじゃん!」


「イヤ~ン!宮脇ちゃんエッチ~!」


もう~からかって!


もう、二度とこの手に乗るもんか!


「居ますか~?」


保科さんの声が、近付いてきた時に、ようやく高橋さんは私を解放してくれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ