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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「『樹が好き』って言ったら離してあげる…。」


「なっ…んん~!」


また、塞がれる。


なにそれ!
選択肢、無いじゃん!


「はぁ…お願い…。」


懇願してるのに


「今は、俺の事だけ考えて…。」


「やっ…あっ…。」


誰か、助けて…。


このままだと本当に、高橋さんに堕ちてイキそうな気持ちにさせられる。


その反面、考えるのが面倒になってくる…。


私は無意識に、高橋さんに委ね始めていた。


思えば色んな事に、肩肘張ってたのかもしれない。


体型や仕事や性格や…コンプレックスとネガティブの塊だった。


メンズに移動になって、それが更に増長した。


正直いっぱいいっぱいだったんだ。


高橋さんのキスは優しくて…甘くて…麻痺する感覚で現実を忘れさせていく。


クチュ…触れてる部分も解らなくなってきた。


どうしようもなく…気持ちイイ…。


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