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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「何でもない…形が必要なん?」


「形…形と言うか…形じゃなくて気持ちだよ!」


高橋さんはニッコリ微笑んで


「それならあるさぁ~!詞の事、好きだよ!」


だから、それが妙に嘘臭いんです!


「わ、私は…高橋さんを恋愛感情で見てない…。」


「じゃあ~柴多さんは?」


訊きながら、首筋に触れてきた。


「ひゃっ!柴多は親友!」


「マジッ!」


何でここで、驚くんだ?


「何もないの二人?」


うっ…無くはないけど、あれは酒の勢いだったし…。


「な…無いよ…。」


「ウッソ~!あ~あ、柴多さん可愛そうに…。」


「可愛そうって…ひゃっ!あっ…止めてよ!」


高橋さんは、うなじに唇を這わし始める。


ビクッと、反応すると


「感じる?」


「くすぐったいだけだってば!離してよ!」


「嫌だよ。」


何なのよ~!


「高橋さん!」


「しぃ~、皆に気付かれちゃうから。」


「へっ…。」


私はまた同じパターンに引っ掛かって、しっかり高橋さんは、私の唇を塞いでしまった…。

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