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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「撮影の時…詞…いい顔してたよ。」


高橋さんは急に、優しく微笑む。


「えっ。」


ドキンッ!


心臓が高鳴った…けど


「胸があと少し欲しいよね~。」


視線合わせてる間に彼の手は、私の胸元にあった。


「わっ!ちょっと、またっ!セクハラ!」


「上司じゃないしぃ~。何ならバストアップお手伝いするけど~。」


意味深に笑う。


マジ、悔しい!!


「体質なんだから仕方ないでしょ!コンプレックスの一つくらい高橋さんなら解るじゃない!」


つい勢いで、言ってしまった。


私だって、こんな幼児体型でいたくない!


どうしようもない事くらいあるじゃん!


普段は笑い飛ばせる事も、何だか泣けてきた。 


涙を堪えてると、高橋さん真面目な表情に変わり


「詞…ごめん。悪かったよ。」


へ…謝った。


更に、抱き締められた…。

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