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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

まだ震えてる携帯の通話を触る。


「もしもし…柴多、どうしたの?」


『詞…今日、撮影だったんだろ?もう帰ってんの?』


何か、声が焦ってない?


「撮影だったよ…終わって打ち上げしてて…まだ帰ってない。何で?」


少し無言で、間が明き


『今日も高橋さんとツーショットの撮影したのか…。』


「へっ!?」


したけど…柴多が何で気にするの?


隠す事でもないが、内容を言っていいかなんて解らないし…なんとく言わないでおいた方がいいよね。


「コーディネートはしたよ…てか、柴多さぁ最近高橋さんの事、気にしすぎだよ!確かに、突っ掛かってくるけど、気にする必要ないよ。」


私は、単純に思った事を言ったつもりだったけど…


『詞は…高橋さんが好きなのか!?』


……はい?
何故そんな話になるの?


「柴多…何でそんなこと…」


『どう思ってるんだよ!』


凄いイライラしてない?
柴多らしくないな…


「柴多…本当にどうしたの?」


「宮脇ちゃ~ん!何処に行った~!」


絶妙?なタイミングで高橋さんが私を探しに来てしまった。

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