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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

ブルルル…バイブ音がした。


浴衣の裾に入れておいた携帯が、振動する。 

ディスプレイを見ると


『柴多』の文字。


げっ!何だろう~また、このタイミングに!


私がコソコソ廊下に向かうと、悦っちゃんが


「なになに~本命彼氏ぃ~!」


大きい声で、呼び掛ける。


悦っちゃん!酒乱か!


「違います!」
「違うよ!」


高橋さんまで、否定した。


「高ちゃんヤキモチだぁ~!」


「当たり前!宮脇ちゃんは、俺のモノ~!」


「ひゅ~!告白!告白!」


みんな…悪ノリ過ぎる…。


このままだと私は完璧にオモチャだわ。


盛り上がってるのに便乗して、コッソリ私は宴会場を抜け出した。

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