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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「はい!はい!飲んで~!」


「わっ!溢れますよ!」


夜は保科さんが言ってた通り、温泉旅館で宴会。


「宮脇さん、今日本当に良かったよ~!この際モデルに転向したら!ねっ、保科さん面倒みてあげなよ!」


「そうですね。是非お願いしたいですね。」


ニッコリ微笑む保科さんは紳士的で、やっぱり心のオアシスだ!


保科さんにお世話になるって、ちょっと素敵だけど、専属モデルは絶対無理だ!


「いやいや、スタイル良くないので、無理ですよ!」


本格的にやるにはタッパが足りない、肉付きが良くない…女性らしくない身体。


「大丈夫!最近はそこまで気にする事はないご時世だから!」


「そんな簡単には言わないで下さいよ~!」


「榎田さんがオッケーしたら、やる?」


いきなり頭の真横に、高橋樹の顔が現れた。


「ぎゃ!いくらなんでも、やりません!」


「何でぇ~!俺にますます、惚れちゃうから?」


「惚れんちゅ~の!」


「わ~い!高ちゃんフラれたぁ~!」


「まあ~これは、照れ隠しですから。」


「はぁ!」


どっからくるんだ!その自信は!

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