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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

 しかし、彼女がその輝きを見ることはなかった。昼間、ホテルにチェック・インする時、フロントの若い男の従業員にさりげなく訊ねたら、彼は笑って首を振った。
―砂漠へ一人で行きたいですって? 馬鹿言っちゃあいけませんよ。いくら文明の発達した今でも、女が一人で、しかも外国人が砂漠へ行くなんて、死ににいくようなものですよ。

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