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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

 次に光香子が自分の置かれた状況を認識した時、彼女は砂の上に立っていた。夜明けにはまだ幾分間があるこの時刻、辺りは漆黒の闇に閉ざされている。だが、もし、彼女が頭上を振り仰げば、幾千、いや、幾億もの星たちがまるでダイヤモンドを連ねたごとく、瞬いているのを眼にすることができただろう。

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