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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

 光香子は、ゆっくりと眼を見開いた。生まれたばかりの太陽が真っ直ぐに光香子の顔を照らしていた。思わず眩しさに眼を閉じ、再び、そっと開く。感じるのは砂のざらついた感触ではなく、糊のよくきいた清潔なシーツの肌触りである。そこで、昨夜の記憶が一挙に溢れ出し、光香子は慌てて身を起こした。

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