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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

 自分は昨夜、確かに砂漠へと一人出かけたはずだった。むろん、死を覚悟しての無謀な行為であった。なのに、今、光香子は確かに宿泊していたホテルのベッドにいる。これは一体、どうしたことだろうか。
 夜の砂漠に倒れ伏し、意識を手放したところまでは、はっきりと憶えているのだが、それから先のことは一切記憶に残ってはいない。着ていた服は昨夜と全く同じで、白いコットンのワンピースだけだ。よくよく見れば、服のあちこちに乾いた砂がついている。

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