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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

 夜になって、ルームサービスで簡単な夕食を頼み、部屋でゆっくりと食事を摂った。食後のコーヒーの代わりに、今夜だけと自分に言い訳をして、ワインを飲んだ。琥珀色のとろりとした液体がグラスで揺れている。光香子はグラスを片手に持ち、そのまるで血のような毒々しいまでの艶やかな色を見つめた。

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