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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

 離れがたい想いでフィーロから離れる。数歩あるいたところで振り返った時、タリムは確かに見た。文武両道に秀でたフィーロが泣いていたのだ。彼はタリムから少し離れた場所で、ひっそりと佇んでいた。その彼の陽に灼けた頬をひとすじの涙がつたい落ちていた。

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