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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

―どうか、最期の瞬間(とき)を心安らかに迎えられますように。
 アッラーに祈ったのか、ブッダに祈ったのかは判らないが、とにかく光香子は願った。 その時、まばゆい光が閃いた。あまりの眩しさに、光香子は一瞬、手で顔を覆った。
 ああ、自分もいよいよ最期のときが来たのだと光香子は覚悟を決めた。と、光香子の耳に静かな声音が響いてきた。

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