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砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

 この男には、自分の考えていることが読まれてしまう。タリムは内心、焦りを覚えた。
「いや、そなたの心の内を言ったまでのことだ。どうも、私の言葉は、どこまでが冗談でどこまでが本気か判らないようだ。悪気はないのだが、相手には侮られていると勘違いされてしまうらしい。それで、大方、ご婦人方にも警戒され、嫌われてしまうのだろう」

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