
身代わり妹
第14章 誕生
身体を綺麗にしてもらった優太が私と凌太の元へと連れて来られる。
「ほ〜ら、ママのおっぱいですよぉ。吸ってごらん?」
母乳はまだ出なくても、とりあえず吸わせてみせようと夏実さんが優太の口に含ませてくれた。
チュッチュッ
「あー、吸った!」
凌太の嬉しそうな声。
小さい口で、力強く吸い付く優太。
モゾモゾと擽ったいような感じ。
「すごいな、こんな小さくても生きようと必死になってる」
「うん…」
無事に産めた……。
いろいろあったけど、ようやく会えたわが子。
「ほら、凌太 ”パパ” 」
夏実さんが優太を凌太に手渡す。
─────凌太の手…震えてる……。
「ゆう…た……」
声も震えてるよ、凌太。
そんな姿に私の方が泣けてきちゃった。
そっと…夏実さんが涙を拭うのが見えた。
小さい頃から凌太を見てきた夏実さんは、凌太の母親みたいな心境なのかもしれない。
「ほ〜ら、ママのおっぱいですよぉ。吸ってごらん?」
母乳はまだ出なくても、とりあえず吸わせてみせようと夏実さんが優太の口に含ませてくれた。
チュッチュッ
「あー、吸った!」
凌太の嬉しそうな声。
小さい口で、力強く吸い付く優太。
モゾモゾと擽ったいような感じ。
「すごいな、こんな小さくても生きようと必死になってる」
「うん…」
無事に産めた……。
いろいろあったけど、ようやく会えたわが子。
「ほら、凌太 ”パパ” 」
夏実さんが優太を凌太に手渡す。
─────凌太の手…震えてる……。
「ゆう…た……」
声も震えてるよ、凌太。
そんな姿に私の方が泣けてきちゃった。
そっと…夏実さんが涙を拭うのが見えた。
小さい頃から凌太を見てきた夏実さんは、凌太の母親みたいな心境なのかもしれない。
