
身代わり妹
第13章 敵意
午後になり、午前中に掛かった九十九さんが同日再診で来院した。
「花純ちゃん、九十九さんのカルテそっちにない?」
受付の先輩に言われ、頭の中で考える。
九十九さん……
えーっと……午前中のお会計入力した気がする……。
「あ! 午前中のうちに朝倉さんに片付け頼みました」
「はぁ? 私、知りませんけど!」
私の言葉に即答する朝倉さん。
だって私、名前見たし読んだし、確かに九十九さんだった!
困り顔の先輩。
とにかく、急いで探さなきゃ!
「すみません! 探すの手伝います!」
そう言って、先輩と共にカルテ棚から大量のカルテを全て調べていく。
「朝倉さんが片付けたの?」
先輩が小声で話し掛けてきた。
「はい。”九十九さんのカルテ落ちたよ” って私が拾って、朝倉さんに渡したから確かです」
言い訳がましいけど、何だが悔しくてつい先輩に愚痴る。
「何で朝倉さんは探さないのよね?」
別の受付ペアも手が空いたらしく、一緒に探してくれる。
「声掛けた方がいいですか?」
私が聞けば、
「いいよ、何言っても言い訳で動かないじゃない」
先輩達にそう言われ、またカルテを探し始めた。
「花純ちゃん、九十九さんのカルテそっちにない?」
受付の先輩に言われ、頭の中で考える。
九十九さん……
えーっと……午前中のお会計入力した気がする……。
「あ! 午前中のうちに朝倉さんに片付け頼みました」
「はぁ? 私、知りませんけど!」
私の言葉に即答する朝倉さん。
だって私、名前見たし読んだし、確かに九十九さんだった!
困り顔の先輩。
とにかく、急いで探さなきゃ!
「すみません! 探すの手伝います!」
そう言って、先輩と共にカルテ棚から大量のカルテを全て調べていく。
「朝倉さんが片付けたの?」
先輩が小声で話し掛けてきた。
「はい。”九十九さんのカルテ落ちたよ” って私が拾って、朝倉さんに渡したから確かです」
言い訳がましいけど、何だが悔しくてつい先輩に愚痴る。
「何で朝倉さんは探さないのよね?」
別の受付ペアも手が空いたらしく、一緒に探してくれる。
「声掛けた方がいいですか?」
私が聞けば、
「いいよ、何言っても言い訳で動かないじゃない」
先輩達にそう言われ、またカルテを探し始めた。
