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身代わり妹

第13章 敵意

受付6人中、朝倉さん以外の5人で必死に探す。



「あ、あった!」

思わず大声を上げた私。

慌てて口を押さえ、九十九さんのカルテを先輩に手渡した。


「すみません、『き』の所に入ってました」

ありがとうと先輩は受け取り、診察室へと走って行った。



席に着き、携帯弄りに夢中な朝倉さんを睨む。

「朝倉さんさぁ、自分が悪い時は素直に謝ろうよ、大人なんだからね?」

うん、私も大人なんだから、怒っちゃダメだ。

必死に冷静を装った。



「はぁ? 私のせいですか?」

「うん」

「感じ悪っ‼︎ 」


─────誰がよ⁉︎

朝倉さんの方がよっぽど感じ悪いじゃない⁉︎



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