
身代わり妹
第13章 敵意
「親バカ凌太がよく性別聞かないな?」
エコーの機械を片付けながら、先生が凌太を見る。
いつだったか、先生が ”俺が由美のお腹から凌太を取り上げたんだぞ” って言ってた。
昔からの知り合いだからか、2人の会話は親子みたいだ。
「もう知ってるよ。結構前にエコー覗いてて見えた」
平然と答える凌太。
私はガバッと顔を上げた。
「知ってたの⁉︎ 何で教えてくれないの⁈ 」
「美優、元気に生まれてくれればどっちでもいいって言ってただろ?」
確かに言ったけど……その通りなんだけど……
「凌太だけ知ってるなんてズルイ……」
唇を尖らせて見せれば、
「知りたい?」
と凌太と先生の声がハモる。
「うっ……た…楽しみにとっておきます……」
やっぱり生まれるまでのお楽しみに取っておこう……。
エコーの機械を片付けながら、先生が凌太を見る。
いつだったか、先生が ”俺が由美のお腹から凌太を取り上げたんだぞ” って言ってた。
昔からの知り合いだからか、2人の会話は親子みたいだ。
「もう知ってるよ。結構前にエコー覗いてて見えた」
平然と答える凌太。
私はガバッと顔を上げた。
「知ってたの⁉︎ 何で教えてくれないの⁈ 」
「美優、元気に生まれてくれればどっちでもいいって言ってただろ?」
確かに言ったけど……その通りなんだけど……
「凌太だけ知ってるなんてズルイ……」
唇を尖らせて見せれば、
「知りたい?」
と凌太と先生の声がハモる。
「うっ……た…楽しみにとっておきます……」
やっぱり生まれるまでのお楽しみに取っておこう……。
