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身代わり妹

第13章 敵意

<side 美優>


「きゃっ───…」


完全に油断してた。

楽しくて大笑いしてた。



背中を押された感覚に、振り返る余裕もない。


「あっ‼︎ 」

「美優ちゃん⁉︎ 」


周りの皆が手を伸ばすのが見えるのに、

お腹を守るように抱えるのに必死で、どの手も掴めなかった。



─────…っ

スローモーションに景色が変わる。


打ち付けたお尻に走る痛み。

ドンッドンッドンッ

ステップをお尻で滑り落ちた。


私の目に映るのは、心配そうに覗き込む皆の顔と待合室の天井。



何が起きたの─────…?


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