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君と描き始める未来に

第8章 親善旅行?

今日は、隣の県に移動する予定だった。


運転しながら、どうせ今日も母さんが香織を独占するんだろうなぁ~と思って、時たま出そうになるため息を噛み殺していた。 


後ろでは


「このゆるキャラに、会えるかしらね?」


「市内に行くから、会えるかもしれませんよ!」


香織は相変わらず、母さんに話を合わせてくれている。


ゆるキャラも忙しいから、スケジュールあると思うけど…。


そんな他愛ない話をしている内に、目的地に到着すると


「じゃあ、先ずはお城ね!志信、付いてらっしゃい!」


「えっ!俺?」


「四の五の言わずに、早く来なさい!香織さん、旦那を宜しくね~!」


「へっ?あっ!はいっ!!」


香織も、いきなりで驚いている。


母さんは、みんなを残して俺だけ引っ張って行った。

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