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君と描き始める未来に

第8章 親善旅行?

しかし…現実は甘くない。


「香織さん!夏奈子さん!温泉たまごありますわよ!地獄プリンですって~食べましょ~!」


母さん…あんだけ飲んでて、何で元気なんだろうか…。


みんな、控えめにはしたが、かなり飲んだせいか朝は静かだったし、『地獄めぐり』はアチコチから硫黄臭さが立ち込め、ちょっと気持ち悪くなりそうだった。


「は、はい~!」


香織はポカリを常備しながら、母さんの言う事に合わせてあげていた。


本当に…根性あるよな~。


世の中広いのに、香織に出会えたのが奇跡な気がする…。


それか本当に、運命の赤い糸があるならラッキーだったな~。


赤い糸を信じて、後三日間の辛抱…くっ辛い。


案の定、昨晩香織は、酔い潰れてしまったし…。

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