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君と描き始める未来に

第8章 親善旅行?

心配なのは、夜の魔の宴。


部屋は別々にしといたので、広間を借りてプチ宴会状態。


「改めて~若い二人の門出に~乾杯!」


香織のお義父さんが、音頭を取ってくれ、特産物を使った料理に舌鼓を打ちつつ、普段の疲れを労っていた…までは良かった。


がっ!
母さんが早速、スイッチを押す。


「さあさあ、皆さんお疲れ様です~!」


次々酒を注ぎ始めた。 


「はいっ!先ずは一気に空けちゃって下さい!」 


「あ…こりゃどうも。」


ニッコリ微笑む母さんに乗せられ、渡辺夫妻はピッチが進む。


「あらあら素晴らしい飲みっぷりぃ~!これからも良いお付き合い出来そうですわね!」


「そうですか~はははっ!」


「はいはい!香織さんも今日はとことん、飲んじゃいましょ~!」


「あっ!はい!」


なっ!
香織を酔いつぶさせる気か!


折角の夜を台無しにする気かよ!

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