テキストサイズ

不器用なタッシュ

第4章 シエロ

「渡辺さん!こっちおいで~!」


そう言った…のは、安岡だった。


今、俺も言おうとしたのに! 


また小さなイライラが、襲う。


「お前らも、調子に乗んなよ!」


安岡が、みんなを牽制すると


「だって~紅一点、居てくれるだけで違うよな~!」


「渡辺さん、愛嬌があって可愛いんだもん!」


「嘉之の彼女じゃないんだから、俺立候補していいかぁ~!」


イライライライラ…。


「勝手言うなよっ!」


キレそうになった。


「あんだよ~!やっぱり嘉之も気にしてんじゃん!」


ニヤニヤしながら、安岡が言う。


コイツ…態とか!?


睨み付けると


「渡辺さん、嘉之の隣に座ってあげてよ。」


「えぇっ!」
「安岡…。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ