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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

「ぎゃはははぁ~!何だ~彼女じゃないのか!」 


「渡辺さん!じゃあ、俺とかどうかな!彼女募集中なんだけど!」


「えっ…えっとですね。」


「お前ら!調子に乗るなよ!渡辺さん困ってんだろ!」


流石に、止めに入った。


安岡が、デタラメ吹き込むから、最初はみんな渡辺さんを俺の彼女だと思い込んでしまったから、誤解を解くと、今度はガッツク野郎どもにターゲットにされてしまう。


こんな事なら、今日だけ彼女扱いにしとけば良かった。


てか、彼女は俺に気があるんだよ!


何か、ムカつくし!


「ささっ!飲んで、飲んで!」


「あっ、はい!」


次々、お酌されてるし…。


「酔い潰れても、大丈夫だから!」


「えっ!」


彼女は一瞬、固まって俺の方にチラリと視線をよこす。


…くっ…ああっ!たく、もう~!

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