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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

飲み会の約束の時間になり、野郎どもが俺たちを含めて7人…やっぱり、こんな男臭い中に彼女一人は、不味い気がする。


「安岡…今からでも、状況伝えろよ!」


「へ!みんなに言っちゃったし!」


「みんな…?」


ガッ!!と、後ろから肩に抱き付かれ


「久しぶり~!須永、彼女会わせてくれんだって!」


『彼女』!!
どうなってんだよ!


安岡を睨むと、口笛吹きながらソッポ向きやがる。


こいつ!!
俺の気持ちを無視して、外堀から固める気か!


そんな事して、どうなる訳でもないし、かえって彼女が可哀想だろが!


安岡を牽制しながら


「違うよ…作品を気に入ってくれてるだ…」


言いかけた時


「あっ!あの子かな!何だよ可愛いじゃん!」


「こ…ん晩は…。」


明らかに様子がおかしい事に、戸惑いを見せながら、渡辺香織は到着してしまった。

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