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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

「はぁ~!オマエ!」


「でも、即行で『行かせて頂きます!』って来たんだよ~!」


「なっ…!」


確かにメールには、そうなってる…。


思わず、自惚れたくなる。


トックン!


鮮やかな色彩が、俺の中に次々と放たれ、ポッカリ空いてた穴が、塗り替えられていく感覚…。


でも…彼女の気持ちをハッキリ聞いた訳じゃない。


「暇だったんじゃ…ないの?」


「あ~!本当は嬉しいんだろ!素直になれよ!」


そう言うけど…安岡は。彼女の気持ちを知ってるのか?


知ってたとしても、コイツの口から聞きたくないな…。


「とりあえず…他の連中に弄られない様に、安岡も気を付けろよ!」


唯でさえ色気がない面子なのに…誰かが彼女に変な気をもったら……どうするんだ?


俺は…どうすればいいんだろうか…。

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